【2025年最新】AIプラットフォーム比較:Google Cloud AI vs AWS AI vs Azure AI
企業がAI機能を実装する際、主要なクラウドプラットフォームであるGoogle Cloud、AWS、Microsoft Azureの選択が重要になります。各社ともAIサービスを積極的に拡充しており、機能・価格・エコシステムに違いがあります。
本記事では、3大クラウドのAIプラットフォームを比較し、用途別の選び方を解説します。
3大クラウドAI基盤の概要
| 項目 | Google Cloud AI | AWS AI | Azure AI |
|---|---|---|---|
| 主要サービス | Vertex AI | Amazon Bedrock / SageMaker | Azure OpenAI Service |
| 生成AIモデル | Gemini | Claude、Llama、Titan | GPT-4o、DALL-E、Whisper |
| 強み | BigQuery連携、TPU | モデル選択肢、AWS統合 | OpenAI独占、Microsoft製品統合 |
| 日本リージョン | 東京、大阪 | 東京、大阪 | 東日本、西日本 |
生成AI API比較
Azure OpenAI Service
Azure OpenAI Serviceは、OpenAIのGPT-4o、DALL-E 3、Whisperなどを企業向けに提供するサービスです。
主な特徴:
- GPT-4o、o1などOpenAIの最新モデルにアクセス
- Azureのセキュリティ・コンプライアンス基盤
- Microsoft 365、Power Platformとの統合
- 日本リージョンでのデータ処理
向いている用途:Microsoft製品を使う企業、OpenAIモデルをセキュアに利用したい場合
Amazon Bedrock
Amazon Bedrockは、複数の基盤モデル(Claude、Llama、Amazon Titan等)にアクセスできるマネージドサービスです。
主な特徴:
- Anthropic Claude、Meta Llama、Stable Diffusion等の複数モデル
- Knowledge Bases(RAG機能)
- Agents for Bedrock(自律エージェント)
- AWSの他サービス(Lambda、S3等)との統合
向いている用途:AWSを使う企業、複数モデルを比較検討したい場合
Google Vertex AI
Google Vertex AIは、Geminiモデルと機械学習基盤を統合したプラットフォームです。
主な特徴:
- Gemini 1.5 Pro/Flash、Imagen 3へのアクセス
- BigQueryとのシームレスな連携
- AutoMLによるノーコードモデル構築
- 100万トークン対応の長文コンテキスト
向いている用途:GCPを使う企業、データ分析とAIを統合したい場合
機械学習基盤比較
| 機能 | Vertex AI | SageMaker | Azure ML |
|---|---|---|---|
| ノートブック環境 | Vertex AI Workbench | SageMaker Studio | Azure ML Studio |
| AutoML | ○ | ○(Autopilot) | ○ |
| カスタムトレーニング | ○ | ○ | ○ |
| MLOps | Vertex AI Pipelines | SageMaker Pipelines | Azure ML Pipelines |
| GPU/TPU | TPU(独自)、GPU | GPU、Trainium | GPU |
事前構築AI(Cognitive Services)比較
| 機能 | Google Cloud | AWS | Azure |
|---|---|---|---|
| 音声認識 | Speech-to-Text | Transcribe | Speech Service |
| 音声合成 | Text-to-Speech | Polly | Speech Service |
| 画像認識 | Vision AI | Rekognition | Computer Vision |
| 翻訳 | Cloud Translation | Translate | Translator |
| 自然言語処理 | Natural Language AI | Comprehend | Language Service |
いずれのクラウドも、音声・画像・言語処理の事前構築AIを提供しています。機能面での大差はなく、既存のクラウド環境や価格で選択することが多いです。
料金比較
生成AI API(テキスト生成)
| サービス | モデル | 入力(1Mトークン) | 出力(1Mトークン) |
|---|---|---|---|
| Azure OpenAI | GPT-4o | $2.50 | $10.00 |
| Amazon Bedrock | Claude Sonnet 4 | $3.00 | $15.00 |
| Vertex AI | Gemini 1.5 Pro | $1.25 | $5.00 |
※2025年11月時点の参考価格。実際の料金は各社の公式サイトで確認してください。
- 軽量なタスクは安価なモデル(GPT-4o-mini、Gemini Flash等)を使用
- キャッシュ機能でAPIコールを削減
- リザーブドキャパシティで割引を適用
選び方のポイント
既存のクラウド環境に合わせる
- Microsoftユーザー:Azure(Microsoft 365、Power Platform統合)
- AWSユーザー:Bedrock / SageMaker(既存インフラ活用)
- GCPユーザー:Vertex AI(BigQuery連携)
必要なモデルで選ぶ
- OpenAI(GPT-4o、o1)が必須:Azure OpenAI Service
- Claudeが必須:Amazon Bedrock
- Geminiが必須:Vertex AI
- 複数モデルを比較したい:Amazon Bedrock
日本リージョン要件
日本国内でのデータ処理が必須の場合、各社の日本リージョン対応状況を確認してください。Azure OpenAI Service、Amazon Bedrock、Vertex AIはいずれも東京リージョンで利用可能ですが、一部モデルは対象外の場合があります。
まとめ
3大クラウドのAIプラットフォームは、いずれも高機能で選択肢が豊富です。選び方のポイントは以下の通りです。
| 条件 | おすすめ |
|---|---|
| Microsoft製品を使用 | Azure OpenAI Service |
| AWSを使用 / 複数モデル比較 | Amazon Bedrock |
| GCPを使用 / データ分析連携 | Vertex AI |
| OpenAIモデルが必須 | Azure OpenAI Service |
| Claudeが必須 | Amazon Bedrock |
多くの場合、既存のクラウド環境に合わせて選択するのが効率的です。複数クラウドを併用するマルチクラウド戦略も選択肢の一つです。
出典・参考資料
最終更新:2025年11月26日