ChatGPT一時チャット：使い方・注意点【完全ガイド】

ChatGPTには「一時チャット」という機能があり、会話の履歴を残さずにAIと対話できます。プライバシーを重視する場面や、機密情報を扱う際に便利な機能です。この記事では、一時チャットの使い方と、通常のチャットとの違いを解説します。

一時チャットとは

一時チャット（Temporary Chat）は、会話がChatGPTの学習データとして使用されず、履歴にも保存されないモードです。チャットを閉じると会話内容は消去され、後から参照することはできません。

通常のChatGPTでは、会話履歴がサイドバーに保存され、過去の会話を振り返ったり続きから再開したりできます。一方、一時チャットではこの履歴機能が無効になり、プライバシーを重視した利用が可能になります。

使い方

一時チャットの利用方法は簡単です。ChatGPTを開いたら、チャット画面の上部にあるモデル選択のドロップダウンメニューをクリックし、「一時チャット」のトグルをオンにするだけです。

一時チャットがオンになると、画面上部に「一時チャット」と表示され、チャットが履歴に保存されないことが視覚的にわかるようになります。

通常チャットとの違い

項目	通常チャット	一時チャット
履歴保存	保存される	保存されない
AI学習への使用	設定による	使用されない
メモリ機能	有効（ユーザーの情報を記憶）	無効
カスタム指示	適用される	適用されない
過去の会話参照	可能	不可

注目すべき点は、一時チャットではメモリ機能とカスタム指示が無効になることです。つまり、普段ChatGPTに覚えさせている情報（名前、職業、好みなど）や、カスタム指示で設定した回答スタイルは、一時チャットでは適用されません。

一時チャットが有効な場面

機密情報を含む質問をするとき：仕事で扱う機密情報や、社内文書の内容について質問する場合、一時チャットを使えば履歴に残らないため安心です。ただし、OpenAIのシステム上で一時的に処理されることは避けられないため、完全な機密保護が必要な場合は別の対策も検討しましょう。

個人的な相談をするとき：健康、人間関係、金銭的な悩みなど、履歴に残したくない個人的な相談をする際に便利です。

ワンタイムの質問をするとき：一度きりの質問で、後から見返す必要がない場合は一時チャットが適しています。履歴がすっきりして管理しやすくなります。

注意点

一時チャットを使う際は、いくつか注意点があります。

まず、チャットを閉じると内容は完全に消えるため、重要な回答は自分でコピーして保存しておく必要があります。また、メモリ機能が無効なため、「前回話した件の続きだけど」といった形で過去の会話を参照することはできません。

また、一時チャットは完全な匿名性を保証するものではありません。OpenAIの利用規約に基づき、不正利用の監視目的で一定期間データが保持される可能性があります。本当に機密性の高い情報を扱う場合は、ChatGPT Enterpriseや Azure OpenAI Serviceなど、企業向けのセキュリティ対策が施されたサービスの利用を検討しましょう。

まとめ

一時チャットは、プライバシーを重視したい場面で便利な機能です。履歴を残したくない質問や、機密情報を含む作業を行う際に活用してください。用途に応じて通常チャットと使い分けることで、より安心してChatGPTを利用できます。

最終更新：2025年11月26日